第6話では、物語の視界が一気に開ける衝撃の展開が待っていました。
第5話のラスト、肇(チェン:大森南朋)がビデオテープを凝視して気づいた「違和感」。そこから、ユン(雄太:反町隆史)、チェン、キンポー(紀介:津田健次郎)の3人は『ランボーはマチルダを狙っていたのではなく、実は守っていたのではないか?』という仮説に辿り着きます。
彼らが調査を進める中で浮き彫りになったのは、これまでの不気味なイメージとは正反対の、献身的な「見守りびと」としてのランボー(二瓶清吉)の姿でした。では、ランボーが守ろうとしていた「本当の脅威」とは一体誰だったのか。その正体は、鶴見巡査の協力によって判明します。
物語の鍵を握る1988年のクリスマス。そこで起きた衝突が、30年以上の時を経て、事件の核心へと3人を導いていくことになります。
本記事では、ランボーの妹が明かした兄の真実と、犯人のカモフラージュとして浮上した「竿竹屋」の不気味な実態について深掘りします。
※本記事は第6話の内容を含みます。未視聴の方はご注意ください。
▼ 前回の振り返りはこちら
第6話の注目ポイント
- ユン(雄太)が離婚危機で転がり込む: 3人が再び一つ屋根の下に集う、物語再始動の合図。
- 肇の痛烈な啖呵: 石渡会長の自伝映画を巡り、チェンとしてのプライドが爆発する名シーン。
- ビデオに映る“ランボー”の違和感: 肇だけが気づいた「視線の先」。不審者が「見守りびと」に変わった瞬間。
- 中学時代の影: 毒ガス工場のエピソードから紐解かれる、3人の消せない過去。
- 二瓶さんとマチルダ父の絆: 守りびとの原点。戦友としての「最期の約束」。
- 1988年クリスマスの惨劇: ランボーを襲った大怪我。そこには「守るべきもの」があった。
- 新たな脅威・鳥飼久雄: 「竿竹屋」という隠れ蓑。日常に紛れ込んでいた真の敵の正体。
『ラムネモンキー』第6話 ネタバレあらすじ
第6話では、藤巻肇の“生活の現実”とマチルダ失踪事件の謎が並行して描かれ、物語は一気に加速します。不気味な存在だった「ランボー」の真実が明かされ、事件の構図そのものが揺らぎ始めます。
1. 離婚届と「共同生活」の始まり
吉井雄太(ユン:反町隆史)は、妻から離婚届を突きつけられ、藤巻肇(チェン:大森南朋)のアパートに転がり込みます。
一方、肇は元恋人・小野寺さつき(中越典子)から、建設会社会長・石渡秀信(近藤芳正)の自伝映画監督という仕事を依頼されます。生活のために一度は引き受けた肇でしたが、自らの武勇伝を押し付ける石渡に対し、ついに脚本を投げ捨て痛烈な啖呵を切ります。この場面は、クリエイターとしての肇の矜持が爆発した瞬間でした。
2. ビデオテープに映る「違和感」と毒ガス工場の記憶
肇、雄太、紀介(キンポー:津田健次郎)、そして西野白馬(福本莉子)の4人は、中学時代に忍び込んだ「毒ガス工場(化学工場)」での出来事を思い返します。
当時、怪我をした肇を助け、「先生を呼んでこい」と一喝したのが、あの「ランボー」こと二瓶清吉でした。不気味な印象とは裏腹に、彼は昔からこの街を陰で支える存在だったことが浮かび上がります。
3. 不審者の顔に隠された「見守りびと」の真実
今回の最大の転換点は、不気味な不審者だと思われていた「ランボー」の真実が明かされたことです。
当時ランボーと工場で働いていた同僚から手に入れた1988年の工場名簿。そこから現在の住所を突き止めたユン(雄太)、チェン(肇)、キンポー(紀介)の3人は、彼の妹宅を訪ねます。そこで語られたのは、ランボーとマチルダの父親が戦友だったという意外な繋がりでした。
兄である二瓶清吉は、戦争から帰ってきてからというもの、すっかり無口になり、人目を避けるように生きてきたといいます。1988年のクリスマスに負った大怪我の後も、結婚することなく、妹宅でひっそりと余生を過ごしていました。そんな兄の姿をずっと見てきた妹さんは、3人にこう語ります。
「私はあなた達に兄のことを話すために、この年まで生きていたのかもしれないわ」
妹さんは、兄が世間でどう思われていたかなど知る由もありません。ただ、不器用に、けれど真っ直ぐに友人の娘を守り抜こうとした兄の真実を、いつか誰かに伝えたいと願い続けていたのです。30年という月日が流れた今、3人はようやく、自分たちが知らなかった一人の男の、静かで壮絶な献身に触れることになりました。
4. 真犯人の影:1988年クリスマスの惨劇
では、そんな「見守りびと」であったランボーは、なぜあの夜、血まみれになって病院へ搬送されたのか。その謎が、鶴見巡査(濱尾ノリタカ)の執念の調査により氷解します。
当時、ランボーに激しい暴行を加えた相手として浮上したのが、「竿竹屋」の鳥飼久雄という男でした。マチルダを静かに守り続けていた二瓶さんと、「竿竹屋」という隠れ蓑を使って街を徘徊し、獲物を探していた鳥飼。1988年のクリスマスに起きたのは、この二人がマチルダを巡って衝突した結果だったのではないでしょうか。
ようやく「真実の入り口」に立ったユン・チェン・キンポーの3人。この3人が動き出したからこそ、長年伏せられていた真実がようやく日の目を見ることになりました。物語は、最凶の敵・鳥飼の正体に迫る第7話へと続いていきます
『ラムネモンキー』第6話の深掘り考察
【考察】肇の痛烈な啖呵!「名もなき人生」への敬意とクリエイターの矜持
第6話で最もスカッとした場面といえば、肇(チェン)が建設会社社長・石渡の思い上がりを一蹴したシーンではないでしょうか。脚本に赤ペンを入れ、武勇伝を押し付ける石渡に対し、肇は迷いなく言い放ちます。
「あなたの人生は薄っぺらい。親の会社を継いで、時流に乗っただけでそれを大袈裟に自慢してらっしゃる。とても恥ずかしいことです」
この時、肇は間違いなく二瓶清吉さんの生き様を思い浮かべていたはずです。本当に尊敬されるべきは、名もない場所で自分の人生を懸命に生きている人。肇の叫びは、二瓶さんの名誉を彼なりに守ろうとした熱い決意の表れだったと感じます。
不審者の顔に隠された「見守りびと」としての真実【考察】
今回の最大の転換点は、不気味な不審者だと思われていた「ランボー」こと二瓶清吉の真実が明かされたことです。彼はマチルダを殺めた犯人ではなく、むしろ彼女を狙う影から守り続けていた「見守りびと」でした。
30年以上もの間、誰にも語られることのなかった兄の献身。妹さんの口から漏れた「私はあなた達に兄のことを話すために、この年まで生きていたのかもしれないわ」という言葉には、静かな感動が宿っていました。3人が動き出したからこそ得られた、あまりに尊い真実です。
【考察】「竿竹屋」という職業が隠れ蓑?日常に潜むストーカーの異常性
影の「見守りびと」がいた一方で、当時マチルダを執拗に狙っていた真犯人・鳥飼久雄。彼が「竿竹屋」という商売をカモフラージュにしていた点に、背筋が凍るような異常性を感じます。
昔、住宅街をゆっくりと回っていた軽トラ。「あんなにゆっくりで、買う人がいるの?」という子供の頃の素朴な疑問が、この物語で最悪の形で解き明かされました。売ることではなく「見ること」が目的の徘徊。日常に溶け込む装置としての商売……その不気味さに気づいた時、物語の風景は一変しました。
まとめ:真実の入り口に立った「ユン・チェン・キンポー」
マチルダを静かに見守り続けていた二瓶さんと、竿竹屋という隠れ蓑で獲物を探していた鳥飼。1988年のクリスマスに起きたのは、この正反対の目的を持った二人が激突した結果だったのでしょう。
ようやく辿り着いた「鳥飼久雄」という名前。しかし、なぜ彼は30年以上も社会の隙間に紛れ込み、沈黙を保つことができたのか。その理由は、あまりにも意外な彼の「素性」と「現在の状況」にありました。
⚠️ 次回予告:鳥飼の背後に蠢く「真の悪意」
続く第7話で明かされる、鳥飼久雄の衝撃の正体。彼は地元の暴力団員であり、すでにこの世を去っていました。しかし、真の恐怖はその先にありました。
粗暴な彼にマチルダを襲わせた「黒幕」が、もし別にいたとしたら……。死者の沈黙の向こう側に潜む、あまりにも醜い悪意の正体とは。
番組情報
番組名:『ラムネモンキー』
放送局: フジテレビ
放送日時: 毎週水曜 よる10時
脚本: 古沢良太
出演: 反町隆史/大森南朋/津田健次郎/木竜麻生/福本莉子 ほか
公式ホームページ:
