皆さんは、猫が爪を研ぐわけを知っていますか?「そんなの簡単。知ってるよ」と思った方もいると思いますが、猫が爪をとぐのには、いろいろな理由があります。そこで、今回は、『猫が爪をとぐ理由と爪とぎの種類』加えて『爪の構造や切り方』についてもご紹介したいと思います。
猫が爪をとぐ理由と爪とぎの種類
ここでは、猫が爪を研ぐ理由と爪研ぎの種類についてみていきます。
猫が爪を研ぐわけ
猫にとって爪を研ぐことは、とても大切なことです。猫の爪は薄い層状になっており、爪とぎをすることで外側の古い爪をはがし、その下の新しい爪を出しています。狩に備えて、爪を常に鋭い状態にキープしているのです。ここまでは、皆さんも知っていると思います。
では、この他にも猫が、爪を研ぐ理由についてあげていきたいと思います。
- 足の裏には臭腺があり、においを残して縄張りを示すという意味もある。つまりマーキングをしているのです。
- 爪を研ぐ時に、体を伸ばしてストレッチをしている。
- 激しくガリガリ研いでストレス発散している
このように、猫にとって爪を研ぐ行為は、マーキングやストレッチ、ストレス発散にも役立つのです。
爪とぎの種類
ここでは、爪研ぎの種類を『愛猫の好きな爪とぎランキング』でご紹介していきます。
1位 ポールタイプの爪とぎ
まず朝起きたら、すぐにこれで爪を研ぎます。体を伸ばして、ストレッチをしているのかもしれません。他の爪とぎは、またたび粉をかけないとやらないのですがこれは違います。安定感があって、爪がとぎやすいのでとてもお気に入りです。
2位 立とぎ爪みがき 壁起きタイプ
これは、壁置きタイプの爪とぎです。この爪とぎも体を伸ばして、ストレッチができます。ココは、またたび粉をかけてあげるとやり出します。
この角に置いてるのですが、木の枠があるので、壁に密着できず安定感がありません。激しく爪を研ぐと動いてしまいます。うちの部屋の作りに合ってないのが残念です。
3位 爪とぎ段ボール
こちらの爪とぎもまたたび粉をかけてあげるとやりますが、たまにしかやりません。
立って爪を研ぐのが好きなので、今はあまり使っていません。猫によって、爪とぐのに好きな姿勢があるので、こちらは失敗でした。
4位 おもちゃ付き爪とぎ
これは、爪とぎというより、おもちゃとして使っています。おもちゃで遊ぶのに夢中で、爪とぎの部分に気付いていないようです。おもちゃに鈴が付いていて音がするので、それが楽しいようです。ただ、鈴がすぐ取れてしまうので、誤飲しないように注意が必要です。
こんな感じで上に乗るのも好きなので、爪とぎというより、おもちゃとして使った方がいいと思います。
5位 爪とぎ段ボール(小)
はじめの1回は激しく爪を研いでいたので、これはいけると思っていたのですが、
すぐに目玉が取れてしまって、どこにいったのかわからなくなりました。誤飲したのかと思い心配しましたが、大丈夫だったようです。飾りが付いてる物は、取れやすいので注意が必要ですね。
この他にも木製、マット製など様々な素材のものがあります。形状も床に置くタイプや立って研ぐタイプなどいろいろです。ただ、猫によって好みがあり、気に入らないと使いません。飼っている猫ちゃんが、普段爪を研いでいる様子をみて、好きな体勢を把握しておくことをオススメします。
猫の爪の構造と切り方
皆さんは、猫の爪切りをどうされていますか?
うちでは、主人が抱っこして私が切るのですが、なかなか上手くいきません。1回に爪2本を切るのがやっとです。そこで、愛猫が寝ている間にこっそり切る。これが、今のところ1番いい方法です。
YouTubeで猫の爪切りをしている動画を見たことがあります。そこでは、おとなしく爪を切ってもらっている子たちがいて驚きました!
動画では、爪切りを嫌がる場合は「猫を洗濯ネットに入れて切ると切りやすい」と紹介していたので、試してみたのですがダメでした。爪がなかなか出せなくて、そのうち愛猫が飽きてくるという感じでした。猫の爪を切るのは、難しいものですね。
そこで、ここではまず猫の爪の構造、次に爪の切り方についてもお話していきたいと思います。
猫の爪の構造
皆さんは、猫の爪をじっくりと見たことがありますか?我が家では、愛猫の手を触って爪を出そうとすると、嫌がって手を引っ込めてしまうので、しっかり見たことはありませんでした。
猫の爪は、先端に鋭くとがっていて、湾曲したかぎ状になっています。いちばん外側にあるのが古い爪です。この古い爪の下に新しい爪が何枚も重なって生えています。爪をよく見ると血管が透き通って見えます。
猫の爪切りが必要な理由
猫にとって爪は、狩りをするための自慢の武器です。でも人と暮らすにはやっかいなものです。そこで、猫の爪切りが必要な理由をお話していきます。
- 壁や家具を爪でボロボロにされるのを防ぐため
- 何かの拍子に人に怪我をさせないため
- カーテンなどに引っかかって爪が割れてしまうのを防ぐため
我が家の壁も愛猫の爪でボロボロです。手をひっかかれることもありますので、爪を短くしておくことは大事ですね。
猫の爪切りの種類
皆さんは、猫の爪切りにいろいろな種類があるのをご存知でしたか。爪切りは、子猫や成猫、老猫によって種類が分かれています。
- はさみタイプ
子猫の爪は小さくてやわらかいので、小さめのハサミタイプが切りやすい。でも、爪に対して均等に力が加わらないので、割れたりひびが入るおそれがある。
- ギロチンタイプ
穴のなかに爪を入れてから切るので、慣れるまでは怖いかもしれません。とくにじっとすることが苦手な猫の場合は、深爪になりやすい。
- ピコックタイプ
高齢の猫は厚い爪や巻き爪になっていることが多いので、ピコックタイプが向いている。
爪切りに慣れるまではハサミタイプで、人も猫も互いに慣れてきたらギロチンタイプやピコックタイプに変えていくのがおすすめです。人間用の小さな爪切りを代用できますが、爪切りを横にして使いましょう。
猫の爪の切り方
1.抱っこして、指の付け根と肉球をそっと押さえて爪を出す。嫌がるので強く押さえない。
2.爪を出したら、切る位置をしっかりと確認し、爪切りの刃先をそこにあてる。
3.白く透けている爪先を2〜3ミリ切る。切りすぎると出血するので注意すること。
※これが、原因で爪切りが嫌いになってしまいますので、気を付けて切りましょう。
爪切りの苦手な猫には?
爪切りの苦手な猫には、どうしてあげたら良いかについてお話していきます。
- 爪切りを足の先にあてて、爪切りに触れる練習をする。根気よく何度も繰り返し、触れても嫌がらなくなってからつめを切る。
- 普段から肉球に触れ、ときどき握手をしてつめをチェックしておく。
- バスタオルで全身を覆って、足だけ出してつめを切る。
- 洗濯ネットに入れて落ち着かせ、ネットの隙間からつめを切る。
- 眠っているときに気づかれないように少しずつ切る。
- 1本ずつ今日は前足だけ切るなど、日々少しずつ切る。
- 2人1組で、ひとりが押さえて、もう一方が手早く切る。
例として、こちらは、寝ているうちに主人が爪を切っている様子です。冒頭でもお話しましたが、うちでは今のところこれが1番いい方法です。私よりも主人の方が爪切りが上手です。
まとめ
今回は、猫の爪にまわる話をしてきました。猫にとって爪はとても大事なものです。
その爪を良い状態に保つためには、猫が気持ちよく爪を研げるようにすることが必要です。愛猫の好みにあった爪研ぎを用意してあげてください。
また、猫の爪切りをすることは、私たちにとってとても大事なことです。とは言え、私も含めて、うまくいかずに悩んでいる方も多いと思います。まずは試しに、ここで紹介したことをやってみてください。
爪切りが苦手な猫への対策は、あせらずに少しずつ、根気強く切ることが大切です。まずは、爪切りにならすことからやってみてましょう。