はじめに
キャットフードは、たくさんの種類があります。皆さんは、キャットフードを選ぶ際に困ったことはありませんか?私は、いっぱいあり過ぎて、どれを選んだらいいのかわからなくなっていました。
そこで、今回は、グレインフリーのキャットフードについてお話していきたいと思います。
グレインフリーとは何か?
グレインフリーのペットフードがいいとか、おすすめという話を聞いたことがありませんか?
ネットで『キャットフード おすすめ』と検索すると、上位に出てくるのは、大概グレインフリーのプレミアムペットフードです。
では、そもそもグレインフリーのフードとはどういうものでしょうか?
肉か魚が第一原料で、穀物を使用していないもの。一般的なフードに比べて、タンパク質や脂質の割合が高いものをグレインフリーフードと呼んでいます。
欧州製品に多く、食材は、白身魚、サーモン、鴨、七面鳥などを使用しています。猫は、穀物を消化しにくいため、一般的には、健康志向の高いフードと言われています。しかし、キャットフード は、栄養バランスや嗜好性もとても重要です。この点を考えると、一般的なフードよりもグレインフリーフードが優れているとはいえません。また、グレインフリーの基準は国やメーカーによって異なるため、グレインフリーと書いてあるからといって、必ずしも品質や安全性が保証されている訳ではありません。
ですから、フードを選ぶときは、グレインフリーかどうかというよりも、
愛猫に合った栄養バランスや味なのかを考慮することが大事です。
グレインフリーのメリット、デメリット
そんなグレインフリーフードにもメリットとデメリットがあります。
メリットは?
- 肉食という猫本来の食性に近いこと
- 穀物不使用なので、穀物アレルギーの心配がないこと
デメリットは?
- タンパク質が多いため、猫によっては腎臓に負担がかかる。腎機能の低下している猫には適していません。
- 穀物入りのフードより値段が高い
以上のことを考慮した上で、グレインフリーフードを与えるかどうかを決めた方がいいでしょう。
そもそもグレインフリーでなければ、だめなのか?
上にも書きましたが、ネットでキャットフードのランキングを調べるとグレインフリーのプレミアムフードが上位を占めています。グレインフリーおすすめという記事も多いので、それを見てしまうと、
「グレインフリーじゃないといけないのかな?」
という気持ちにさせられます。
では、そもそもキャットフードはグレインフリーのフードでなければダメなのでしょうか?
猫は、完全な肉食動物です。穀物不使用のグレインフリーフードは、猫本来の食性に近いと言えます。しかしながら、
穀物を使用したフードより、穀物不使用のフードのほうが猫の健康に良いという研究結果はないそうです。
ただし、猫に穀物アレルギーがある場合は、グレインフリーのフードが適しています。
よって、穀物アレルギーがない場合は、
グレインフリーにこだわる必要はないということです。
ネットのおすすめ記事には、顔や名前が出ている訳ではありませんので、書いてあることすべてを鵜呑みにはできません。アフェリエイト中心の記事は、どこかに買ってもらいたいという気持ちが隠されておりますので、その点も考えることが大事です。
猫が好むのは、グレインフリーと穀物入りフードのどちらか?
肉食動物の猫は、植物性よりも動物性の原材料を好むと言われています。
『ネコLDKvol.4』の調べでは、16匹の猫にグレインフリーと穀物入りフードを与えたところ、平均摂取量は、グレインフリー68g、 穀物入りフード54gでした。
この結果をみると、猫は、肉や魚を多く含むグレインフリーフードを好んで食べていたことがわります。
これをみるとやっぱり猫は、肉や魚が多いグレインフリーフードの方が好きなんですね。
ただし、猫がよく食べるからといって、そのフードが猫に適しているとは限りません。栄養バランスが適してないと、猫の体にはよくありませんので、まず栄養バランスを考えて、次に嗜好性で選ぶようにしてください。
プレミアムフードの総合ランキング
1位 レティシアン カナガン チキン
2位 レティシアン モグニャン
3位 ロイヤルカナンジャポン
ロイヤルカナンFHN室内で生活する猫用
4位 レティシアン シンプリー
アダルトキャットサーモン
5位 レティシアン ジャガー
(『ネコLDKvol.4』の調べ)
こちらは、人気プレミアムフード16製品中のランキングです。採点項目は質50点、おいしさ30点、価格20点となっており、100点満点で何点とったかが記載されています。
質については、フードの原材料や保証成分値を獣医師さんが採点しています。
おいしさは、ねこカフェにいる16匹のねこが全フードを試食して、食べられた量が多いほど高得点になります。
価格は、10gあたりの価格を算出しています。
1位の『レティシアン カナガン チキン』は、質49点、おいしさ29点、価格8点。
総合86点でした。
チキンが6割以上。不安な原材料は無くて、栄養バランスも良い。そのうえ猫が食べた量は総合2位でした。高品質と嗜好性を両立させた文句なしの一品。
(『ネコLDKvol.4』から引用)
確かに質が、50点満点中の49点はすごいですね。おいしさも30点満点で29点。価格は16製品中7位でしたので、そこまで高いわけではありません。文句なしの一品というくらいですから、悪いところは見当たらないですね。
『ネコLDKvol.4』という雑誌は、広告が一切載っておりません。製品について独自に調べて、検証しておりますので、信頼性は高いと思います。フードを選ぶ時の参考になると思います。
ただし、猫によって好みや体質が違いますので、愛猫に合かどうかは、実際に食べさせてみないとわかりません。フードのお試しで少量ずつ買える場合があります。そちらを利用して、食べるかどうか確認してみるのもいいと思います。
まとめ
以上のことをふまえると、キャットフードは、必ずしもグレインフリーフードにこだわる必要はないと思います。
フードの栄養バランス、質、愛猫の好みや健康状態を考えて、あとはお財布事情に合った物を探すことが大事だと思います。
もうすでにやっている方もいるかと思いますが、2〜3種類のキャットフードをローテーションして与えると、健康被害を軽減できるのでフードローテーションをすることをおすすめします。
我が家では、朝はチキン味のカリカリフードにウェットフードをのせて、夜はマグロ味のカリカリフードにウェットフードをのせてあげたりしてます。バリエーションを変えてあげた方が、健康被害も軽減できますし、味に飽きることも防げますのでオススメです。
参考文献
『ネコLDKvol.4』(晋遊舎)