『身代金は誘拐です』第5話考察|正義を語るジャーナリスト・亀井は真犯人なのか?

2026年ドラマ

※本記事は、ドラマ『身代金は誘拐です』第5話までの内容を含みます。
未視聴の方はご注意ください。

『身代金は誘拐です』は、単なる犯人当てのサスペンスではなく、
誘拐事件を通して、さまざまな立場の人物の判断や行動が交錯していく物語です。

本記事では、第5話までに明かされている情報をもとにした仮説として、
正義を語る女性ジャーナリスト・亀井が真犯人である可能性について考察します。

あくまで断定ではなく、
現時点で見えている情報から、一つの真犯人像として浮かび上がる可能性を整理する内容です。

『身代金は誘拐です』第5話ネタバレあらすじ

骨の“プレゼント”と8年前の告白

武尊は、8年前に鶴原想太くんを救えなかったことを配信で謝罪し、その流れで娘・詩音が誘拐されている事実を公表します。
直後、犯人から「罰を与える」という連絡が入り、鷲尾家には人の骨と思われるものと詩音の白いフリースが届きました。

DNA鑑定の結果、骨は詩音のものではないと判明しますが、その正体は不明のままでした。

詩音からの電話と、武尊の決意

詩音から武尊に電話があり、
犯人からの指示として、
「5億円を渡さなければ帰れない。裏切ったら次は私が骨になる」
という身代金要求が伝えられました。

武尊は「犯人を殺してでも詩音を取り戻す」と覚悟を決め、美羽もその決意を受け止めました。

監禁場所と壮亮への疑念

詩音との通話やサイレンの音から監禁場所を特定しますが、そこは武尊の会社が管理する物件で、担当は壮亮でした。
これまでの経緯も重なり、武尊は壮亮に疑念を抱きます。

救出と壮亮の本心

武尊は、身代金受け渡しの現場で犯人と揉み合いになりますが、
壮亮の制止もあって最悪の事態は免れます。
トランクに詩音がいることが判明し、詩音は無事救出されましたが、
犯人は逃走しました。

壮亮は「お前に犯罪者になってほしくなかった」と語り、
かつて武尊と交わした
「子どもを守る側でい続ける」という約束を、最後まで守ろうとしていたことを明かします。
その言葉と行動から、武尊の中にあった壮亮への疑念は誤解だったと解消されていきます。

残された骨と“本当の罪”

警察は、送られてきた骨が火葬されていない男の子のものだと突き止めます。
さらに、有馬家で蒼空くんのDNA鑑定が行われることになり、絵里香は動揺しました。

帰宅後、詩音は
「言うことを聞かないと、蒼空って子みたいになるって言われた」
と監禁中の記憶を語ります。

それを聞いた武尊は、自分が犯した本当の罪の重さを、まだ理解できていなかったことを痛感するのでした。

『身代金は誘拐です』考察|亀井は真犯人なのか?

※第5話時点までの内容を踏まえた考察です


1.この物語は、単なる「誘拐事件」ではなく「裁きの物語」

『身代金は誘拐です』は、単なる犯人当てサスペンスではありません。
物語の中心にあるのは、

誰が誘拐したのか
ではなく、

誰が見捨て、誰が責任を取らなかったのか

という問いです。

犯人は金銭を目的にしておらず、
子どもを殺すことも目的にしていません。
それにもかかわらず、子どもを危険にさらす――
この矛盾こそが、本作の核心だと言えるでしょう。


2.亀井という人物の「正義」

亀井は作中で一貫して、こう語っています。

「私はただ、社会を良くしたいだけですから」

一見すると正論に聞こえるこの言葉は、
実はこのドラマにおいて、最も危うい思想でもあります。

亀井は過去に、
事件の被害者が誹謗中傷にさらされ、
二次加害の果てに自殺へ追い込まれたケースを、
ジャーナリストとして取材していました。

そのとき彼女が抱いたのは、
加害者への怒りだけでなく、
被害者を追い詰めていく社会のあり方そのものへの疑問
だったのではないでしょうか。

亀井の「正義」は、
犯罪者を裁くためだけのものではありません。
制度や世論、そして警察の判断そのものを問い直そうとする正義なのです。


3.なぜ武尊が狙われたのか

武尊は、亀井にとって極めて象徴的な存在です。

・子どもを守る側の人間
・善意を持った警察官
・しかし8年前、想太くんを救えなかった人物

亀井にとって武尊は、
「悪意はなかったが、結果として子どもを守れなかった大人」
その象徴でした。

だからこそ亀井は、
武尊を排除するのではなく、
同じ立場に立たせるという選択をしたのではないでしょうか。

詩音の誘拐は、
子どもを守る側にいた武尊を、
結果的に「子どもを奪う側の立場」に追い込む装置でした。


4.子どもを殺さない理由

犯人は一貫して、
子どもを殺す一線を越えていません。

第5話までを振り返っても、

・詩音は生きたまま救出されている
・蒼空くんについても「死んだ」とは語られない
・犯人は「家に帰れなくなった」という表現を使っている

これらは偶然とは考えにくい描写です。

鶴原の場合、想太くんは生死が分からないまま行方不明となり、
「帰ってくるかもしれない」という希望があるからこそ、
親子は長い間苦しみ続けることになりました。

今回の事件でも犯人は、
生死や安否が分からない状態を想像させる言葉を使い、
大人たちに選択の重さを突きつけています。

亀井真犯人説に立つなら、
これは命を奪うためではなく、
責任と向き合わせるための行為だったと考えることもできます。

もっとも、
単純に「子どもを死なせたくない」という感情があった可能性も、
否定はできないでしょう。


5.なぜ亀井は鷲尾夫婦に接近したのか

ここで一つ疑問が残ります。

もし亀井が真犯人だとすれば、
なぜ鷲尾夫婦に接近するという、
捕まるリスクの高い行動を取ったのでしょうか。

亀井の目的が、
逃げ切ることではなく、
当事者の反応を見届け、社会に問いを突きつけること
にあったとすれば、この行動にも一定の理由が見えてきます。

捕まることよりも、
「何も変わらないこと」そのものを恐れていた――
そう考えると、
鷲尾夫婦への接近は告発の一部だった可能性も否定できません。


6.骨の意味――想太くんの骨でも成立する理由

鷲尾家に送られてきた男の子の骨。
この骨は、犯人が殺した証拠ではありません。

重要なのは、

誰の骨か
ではなく、

なぜその骨が回収されなかったのか

という点です。

亀井説で考えるなら、
この骨が想太くんのものであっても矛盾はありません。

それは、
武尊が救えなかった子どもであり、
警察の判断の結果として守られなかった存在だからです。

骨は証拠ではなく、
沈黙させられた被害者の声。
亀井はそれを使って、
「あなたたちは、この結果を本当に背負っているのか」
と問いかけているのです。


7.鶴原が殺された理由

鶴原は両親を亡くし兄弟もおらず、
京子も両親と疎遠で兄弟がいないことから、
肉親による復讐とは考えにくい状況です。

鶴原は、
8年前に子どもを奪われた被害者であり、
怒りと後悔から今回の誘拐に関与していました。

ただし彼の行動は、
「社会を変える」という思想ではなく、
あくまで個人的な復讐心によるものだったと考えられます。

亀井にとって鶴原は、
利用できる存在であると同時に、
事件の本質に近づきすぎれば、
排除せざるを得ない存在でもありました。


8.それでも壮亮は除外できない理由

ここまで亀井真犯人説を中心に考察してきましたが、
実行面に目を向けると、壮亮という人物が再び浮かび上がります。

倉庫の使用や、防犯カメラの位置把握といった点は、
ジャーナリストである亀井よりも、
管理側にいる壮亮のほうが現実的に動ける立場です。

また、第5話では、
壮亮が武尊の自首を明確に止める場面も描かれました。

それは武尊を守ろうとした行動とも取れますが、
同時に、
なぜそこまでして自首を阻止する必要があったのか
という疑問も残ります。

仮に壮亮が犯人で、
あの骨が想太くんのものだったとすれば、
彼の理念やこれまでの行動とは整合しない点が多く、
真犯人像としては無理が残ります。

しかし、
実行できる立場にあり、
武尊との関係が深い人物だからこそ、
完全に除外することもできない――
それが第5話時点での正直な印象です。


9.結論:真犯人は、まだ断定できない

第5話までを振り返ると、
この事件は単なる誘拐や犯人探しではなく、
「正しさ」や「善意」が人をどこまで追い詰めてしまうのか
を問いかける物語であることが見えてきます。

思想や言葉の面では亀井が怪しく、
実行の現実性では壮亮が浮かび上がる。

現時点では、
どちらか一人に断定するには、まだ決定的な材料が足りません。

だからこそこの物語は、
静かに、そして執拗に、
視聴者にも「責任」を問い続けているのだと思います。

今後の展開で、
この二人のどちらの像が崩れるのか、
あるいは全く別の真実が示されるのか――
引き続き注目していきたいところです。

第6話予告考察|「捜査打ち切り」が残す違和感

第6話予告では、「有馬蒼空に関する捜査はすでに打ち切られた」と語られました。 しかし蒼空の生死や所在は明らかになっておらず、 事件が解決したとは言い切れない状況です。 この言葉は、第5話までに積み重ねられてきた違和感を、 よりはっきりと浮かび上がらせています。

もし事件が「立証できないまま整理される」方向へ進んでいるのだとすれば、 それは黒幕にとって最も都合のいい結末なのかもしれません。

ただし、この結末には一つだけ例外があります。 武尊が沈黙を選び続けたとしても、 蒼空が生きて戻った瞬間、「捜査打ち切り」という前提は成立しなくなる という点です。

そして、この選択の重さを理解したうえで、 武尊に「語るか、沈黙するか」という決断を突きつけている人物がいるようにも見えます。 それが黒幕なのか、思想を代行する存在なのかは、まだ断定できません。

第6話予告について、より詳しく整理した考察はこちらの記事でまとめています。

▶︎ 『身代金は誘拐です』第6話予告考察|捜査打ち切りが示す違和感

まとめ

『身代金は誘拐です』第5話までを振り返ると、この事件は単なる誘拐や犯人探しではなく、
「誰が何を守れなかったのか」「正しさや善意は、どこで歪んでしまったのか」
を問い続ける物語だと見えてきます。
そして第6話予告で示された「捜査打ち切り」という言葉は、
その問いを“終わらせる”のではなく、むしろ武尊に選択を迫る形で突きつけ直すものでもありました。

ここで整理しておきたいのは、
この事件には「思想」と「現場」という二つの軸があるように見えることです。
社会や警察の判断そのものを問い直そうとする“思想”の側では、
正義を語るジャーナリスト・亀井という存在が浮かび上がります。
被害者が誹謗中傷によって追い詰められていく現実を取材してきた彼女の動機は、
思想面では確かに筋が通っています。

一方で、その問いを「言う/言わない」という現実の分岐点として武尊に突きつけ、
沈黙すら成立させてしまう“現場”の側にいる人物がいます。
それは思想として事件を動かした存在ではなく、
武尊のすぐ隣で選択を現実のものにしてしまった人物――
そう考えると、壮亮の存在が再び浮かび上がってきます。

第5話をもってもなお、壮亮を真犯人候補から完全に除外することはできません。
喫茶店の特定、ダークウェブサイトの発見、監禁場所が自社管理物件だったことなど、
事件の重要な局面には常に壮亮が関わっていました。
視聴者の間で「やはり壮亮が怪しい」と感じる声が多いのも自然です。

また壮亮は、武尊をヒーローとして尊敬する一方で、
その武尊が「子どもを救えなかった現実」も誰より近くで知っている人物です。
京子への想い、武尊への敬意と失望が交錯する感情は、
動機として十分に成立し得るものだと言えるでしょう。

亀井は思想としては危うく、壮亮は立場と手段を持ちすぎている。
現時点では、亀井=思想の犯人候補/壮亮=実行性を持つ犯人候補
という二つの軸で考えるのが、最も無理のない整理ではないでしょうか。

真犯人が誰なのか――その答えはまだ一つに定まりません。
だからこそ第6話で、武尊がどんな選択を迫られ、誰がそれを突きつけているのか。
「捜査打ち切り」という言葉の意味が、ここで初めて本当の形を取るのかもしれません。

第4話ネタバレ考察の紹介文

第5話の事件を理解するうえで欠かせないのが、第4話で描かれた亀井の過去と「正義」をめぐる姿勢です。
被害者が誹謗中傷によって追い詰められていく過程や、亀井が「社会を正したい」と語る理由は、今回の考察にも直結しています。
あらためて第4話の出来事を整理したい方は、こちらもあわせてご覧ください。

▶︎ 『身代金は誘拐です』第4話ネタバレ考察はこちら

番組情報

作品名:身代金は誘拐です

放送局:読売テレビ・日本テレビ系

放送日時:毎週木曜 よる11:59〜

主演:勝地涼/瀧本美織(W主演)

出演:浅香航大、泉谷星奈、真飛聖、和田雅成、佐津川愛美、桐山照史、酒向芳 ほか

公式サイト:https://www.ytv.co.jp/yuukaidesu/

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