第6話では、事件そのものが大きく進展することはありませんでしたが、
登場人物たちの立場や見え方が、静かに変化していく様子が描かれました。
天童は約束を破りスクープを追い続ける一方で、
聖子は「守る側」としての覚悟を固め、
紗春には新たな違和感が残されます。
とくにラストで描かれた、
紗春に知られたくない事実が第三者の口から語られる場面は、
次回への不安と緊張感を強く印象づけました。
本記事では、第6話の出来事を整理しながら、
静かな回だからこそ浮かび上がった人物の変化と、
次回につながるポイントを考察していきます。
『夫に間違いありません』第6話ネタバレあらすじ
一樹の名前と引き換えの取引
天童に不正の証拠を突きつけられた光聖は、
まゆと生まれてくる子どもを守るため、
キャバクラ嬢殺人事件の犯人を教える代わりに
九条ゆりの汚職を記事にしないでほしいと懇願します。
スクープを予感した天童はその話に乗り、
光聖は追い詰められた末に一樹の名前を口にしてしまいます。
天童と栄大、それぞれの接近
光聖の言葉を疑った栄大は、
一樹の住むアパートを訪れますが、
そこにはすでに天童が来ていました。
一方、聖子の店に現れた天童は、
一樹が生きていること、
そして殺害事件の犯人が一樹だと指摘します。
さらに、光聖が話した録音データを聞かされ、
聖子は大きな動揺を隠せません。
裏切られた約束と、まゆの告白
配信された記事を見た光聖は、
九条ゆりの汚職が暴かれていることに愕然とします。
その件で光聖は警察に逮捕されました。
面会に来たまゆは、
マスコミに情報を流したのは自分だと告白します。
母・九条ゆりから光聖を解放したかったのだと言い、
やり直そうと持ちかけますが、
光聖は聖子を裏切った罪悪感から応じられませんでした。
面会で交わされた約束
聖子は、警察に光聖を訪ねます。
「光聖、偉かったね。姉ちゃんとの約束を守って」
そう語りかけ、
自分を裏切ってまでも、生まれてくる子どもの将来を守ろうとした
光聖の選択に理解を示します。
光聖は「ごめんなさい」と涙を流し、
聖子に謝るのでした。
さらに光聖は、
天童が一樹が殺人を犯したことを記事にしようとしている
と聖子に打ち明けます。
それを聞いた聖子は、
「大丈夫。私が栄大と亜希を守るから」
と、静かに言い切るのでした。
揺らぐ記憶と、明かされる真実
聖子は、紗春が一樹を見た日について問いかけます。
紗春は、夫がいなくなった当時は動揺しており、
記憶が曖昧だと語ります。
その後、天童は紗春に近づき、
夫は実は一年前に亡くなっていたと告げます。
その場に居合わせた聖子は、
新たな衝撃を受けるのでした。
『夫に間違いありません』第6話 感想
天童の冷酷さが際立った回
天童は、光聖との約束を守ることなく、
九条ゆりの汚職事件を記事にしました。
さらに、一樹のキャバクラ嬢殺人事件についても、
記事にするための取材を進めています。
この行動は、記者という立場を考えれば予想通りでした。
二つの大きなスクープを前にして、
記事にしないという選択肢は、最初からなかったと言えるでしょう。
そう考えると、
天童を信じて取引に応じた光聖の判断は、
やはり甘かったとしか言いようがありません。
また天童は、
一樹と紗春の夫の手に
同じ二つの黒子があるという特徴を掴み、
遺体の取り違えが起きている可能性に気づきます。
しかし天童の目的は、
真実を明らかにして誰かを救うことではありません。
彼は紗春に「僕と手を組みませんか?」と持ちかけ、
聖子を追い詰めるための材料として、
真実を利用しようとしています。
真実に最も近づいていながら、
その先にあるのが“救済”ではなく“暴露”である点に、
天童という人物の冷酷さがはっきりと表れていました。
紗春は「嘘をつく人」ではなかった
一方で印象的だったのが、紗春の描かれ方です。
紗春は、
「年末に一樹を見た」という証言について問われ、
当時は混乱していて、はっきりとは覚えていないと語っています。
これは、意図的に嘘をついているというより、
当時の精神的な混乱によって
記憶が曖昧になっている状態として描かれていました。
また、聖子が
「年末に一樹を見たという話は嘘ではないのか」と
問い詰めた場面もありましたが、
この問いかけは冷静な追及というより、
光聖の事件を無神経に話題にされたことへの苛立ちから出た、
感情的な八つ当たりに近いものだったように思えます。
第6話の時点では、
紗春は疑われる存在というより、
喪失と混乱の中で記憶を整理できずにいる人物として
描かれていた印象です。
第6話ラストが示したもの
第6話のラストでは、
天童が紗春に
「あなたの旦那さんが一年前に亡くなったのを知っている」
と告げる場面が描かれます。
しかし、この時点では、
紗春がどう反応したのかは描かれていません。
カメラが捉えたのは、
その言葉を目撃し、強い衝撃を受ける聖子の表情でした。
つまり第6話のラストは、
紗春に知られたくない事実が第三者の口から語られてしまった瞬間を、
聖子が目撃したところで幕を閉じています。
紗春の内面や真意は、
あえて描かれないまま次回へと持ち越されました。
この“空白”こそが、
第7話で明かされる「クリスマスイブの真実」へと
つながっていく重要な引きだったと言えるでしょう。
『夫に間違いありません』第6話 まとめ
第6話は、事件が大きく動く回ではありませんでしたが、
登場人物たちの立場や関係性が静かに変わり始めた回でした。
天童は、光聖との約束を破り、
九条ゆりの汚職事件と一樹のキャバクラ嬢殺人事件、
二つのスクープを追い続けます。
その姿勢からは、真実を暴くことを優先する記者としての冷酷さが浮き彫りになります。
一方で紗春は、
夫が失踪したクリスマスイブについて
「混乱していてよく覚えていない」と語り、
嘘をついているというより、
喪失の中にいる人物として描かれていました。
ラストでは、天童が
「あなたの旦那さんが一年前に亡くなったのを知っている」
と紗春に告げ、その場面を目撃した聖子が
強い衝撃を受けるところで物語は幕を閉じます。
第6話は、
答えを示すのではなく、
次回への疑念を残すための回だったと言えるでしょう。
『夫に間違いありません』次回への考察|紗春は何を隠しているのか
次週予告では、天童が紗春に
「あなたの旦那さんが一年前に亡くなっていることを知っている」
と断定的に告げ、紗春が激しく反発する場面が描かれています。
注目すべきなのは、
紗春の反応が悲しみや混乱ではなく、怒りだった点です。
もし本当に何も知らなかったのであれば、
ここまで感情的に拒絶する必要はないはずです。
このことから、紗春は
夫の死について「知らなかった」のではなく、
知られては困る事情を抱えている可能性が浮かび上がります。
また次回では、「クリスマスイブの真実」が明かされるとされています。
クリスマスイブは、紗春の夫が失踪した日であり、
一方で紗春が「一樹を見た」と語っているのは、その後の年末です。
この二つの日付のズレこそが、
遺体の取り違えや事件の時系列を考えるうえで、
重要な手がかりになっていく可能性があります。
次回は、
紗春が「何を知らなかったのか」ではなく、
「何を知りながら、目を背けてきたのか」が
問われる回になりそうです。
前回(第5話)の振り返り
第5話では、これまで前提として語られてきた遺体の取り違えを踏まえたうえで、
紗春と一樹の証言が食い違う「夜」に焦点が当てられました。
事故死と判断された背景や、身分証をめぐる違和感が重なり、
真実が簡単には語れない状況が、
人物たちの言動から少しずつ浮かび上がってきます。
番組情報
作品名:夫に間違いありません
放送枠:月10ドラマ
放送日時:毎週月曜 よる10:00〜
放送局:カンテレ・フジテレビ系 全国ネット
主演:松下奈緒
公式サイト:https://www.ktv.jp/ottonimachigaiarimasen/

