『略奪奪婚』第3話ネタバレ感想|誰も正しい選択をしていない…流産と中絶が突きつけた現実

2026年ドラマ

※本記事はドラマ『略奪奪婚』第3話のネタバレを含みます。
未視聴の方はご注意ください。

ドラマ『略奪奪婚』は、内田理央さん主演による愛憎サスペンスドラマです。
裏切り、不倫、執着、そして略奪によって歪んでいく人間関係を描き、
「結婚とは何か」「愛とは何か」を容赦なく問いかけてきます。

本作は毎週火曜 深夜24時30分より、テレビ東京系列にて放送中。
最新の放送情報やキャスト、各話の詳細は、

番組公式ホームページ

をご確認ください。

第3話では、流産と中絶という二つの喪失が描かれ、
不倫や金銭関係といった「間違った選択」の積み重ねが、
取り返しのつかない現実として突きつけられました。

なぜ登場人物たちは、正しくないと分かっていながらその道を選んでしまったのか。
本記事では第3話のあらすじを振り返りつつ、
千春とえみるの対比、司を巡る違和感、そして誰も救われない構図について、
感想と考察を交えながら整理していきます。

『略奪奪婚』第3話ネタバレあらすじ

千春の妊娠と揺れる本音

千春は、自分の妊娠が分かったとき、正直なところホッとしていました。
「出来損ないではなかった」――そう思えたからです。
しかし今、その気持ちを後悔していました。

一方、えみるは流産していました。
「司くんごめんね」と呟きながら涙を流すえみる。
司の脳裏には、かつて支配的だった母親の顔が浮かんでいました。

産めないという選択

千春は公園のベンチに座り、なぜ自分の人生はこうもうまくいかないのかと考えていました。
エコー写真を見た見知らぬ母親から「おめでとうございます」と声をかけられますが、
千春は「子どもを下ろそうと思っている」と答えます。

子どもは欲しい。
それでも、このお腹の子だけはどうしても産みたいと思えなかったのです。
心の中で「ごめんね」と謝りながら、千春は葛藤を抱えていました。

えみるの歪んだ愛情

えみるは一人、絵本を読んでいました。
やっと本当の王子様が現れ、幸せになれると思ったのに、
これまで出会った王子様はみな偽物だった――。

「えみるはお姫様。もっとちゃんと私を見て」
司の「私があなたをお支えします」という言葉を思い出し、
えみるは強く誓います。

司くんは私の王子様。
誰にも奪わせない――。

退職と50万円の取引

千春は職場で黒川に今月で退職すると伝えます。
本来は1か月前に申告する決まりでしたが、妊娠していることを盾に退職を認めさせます。

黒川は、初め自分の子供かわからないと話していましたが、面倒なことになると困るので、「50万でいいですよ」と口にし、
その場でお金を千春に振り込みます。

「その子、産むつもりなの?」と問われた千春は、
「それ、本気で言ってます?」と冷たく返すのでした。

中絶手術と消えない後悔

千春は中絶手術を受けていました。
処置中、司の言葉が頭に浮かびます。

「子どもができたら、俺たちみたいな寂しい思いはさせない。
絶対に幸せにしよう」

手術後、千春は一人、声を殺して泣いていました。

司の怒りと虚無

司は、離婚までしてえみると一緒になったにもかかわらず、
すべてが振り出しに戻った現実に打ちひしがれていました。

「やっとあの人を見返せると思ったのに」
司の胸には、母親への強い憎しみが募っていきます。

帰宅した司は、えみるに今日のご飯はデリバリーと言われ、

がっかりすると共に、
かつて千春が作ってくれた手料理を思い出していました。

荒れていく千春の生活

千春の生活は次第に荒れていきます。
そんな中、スマホにかかってきた電話の相手は「ナオ」と名乗る男でした。

ホストのヒロキの友達だと言われ、
千春は気晴らしになるなら誰でもいいと会いに行きます。

しかし店には男が4人待っていました。
違和感を覚えた千春が席を外しヒロキに連絡すると、
ナオは知らない人物だと判明します。

逃げ場のない罠

帰ろうとした千春に突きつけられたのは高額な飲食代でした。
支払えないと言うと、「別の方法で払ってもらおうか」と男たちは迫ります。

千春が反発すると、ナオは一枚の画像を見せました。
そこには、かつて千春が複数人と関係を持った写真が映っていたのです。

「この写真を買ってほしい」
そう告げられたところで、第3話は幕を閉じます。

第3話の感想

第3話で最も胸に残ったのは、千春の選択でした。
彼女は司との間では望んでいた子どもを授かることができなかった一方で、
勤務先の上司・黒川との関係によって望まない妊娠をしてしまいます。

子どもは欲しかった。
それでも、その命が司の子ではなかったという現実が、
彼女に中絶というあまりにも重い決断を迫ったのだと思います。

「人生って、どうしてこんなにも上手くいかないんだろう」
そう呟く千春の姿には強い同情を覚えると同時に、
どうか自暴自棄にならず、自分自身を見失わないでほしいと願わずにはいられませんでした。

その後の千春は、心の拠り所を失い、荒れた生活へと傾いていきます。
ホストとの関係の中で起きた出来事によって、
複数人での行為の様子を撮影された画像を盾に脅される展開は、
見ていて非常に胸が苦しくなりました。

被害者でありながら、弱みに付け込まれ、
逃げ場を失っていく千春の姿はあまりにも痛ましく、
このまま利用され続けてしまうのではないかという不安が強く残ります。

この写真が今後どのように使われ、
誰の手に渡り、どんな形で千春を追い詰めていくのか。
物語の中で最も危険な火種の一つになっているように感じました。

一方で、えみるは流産という大きな喪失を経験します。
司との未来を支えていた希望を失ったことで、
彼女の心はさらに不安定さを増していきました。

千春は司の子ではない命を宿し、
えみるは司の子であると信じていた命を失った。

同じ「子ども」という存在が、
まったく異なる形で二人の人生を壊していく構図が、
あまりにも残酷に映ります。

振り返ってみると、この物語に登場する人物たちは、
誰一人として正しい選択をしていないようにも感じられます。

えみると司の関係は不倫であり、
千春もまた金銭のために上司との不適切な関係を選びました。

それぞれに事情や弱さはあったとしても、
選んだ道が間違いだったことは否定できません。

だからこそ、誰かだけが不幸になるのではなく、
関わった全員が少しずつ壊れていく――。
そんな逃げ場のない結末へ向かっているように思えました。

えみるの子どもは本当に司の子だったのか?【考察】

第3話を見ていて、強く印象に残ったのが、
千春が別の男性との間で妊娠したという事実でした。

司と千春は長い間関係を続け、妊活もしていたにもかかわらず、
一度も妊娠することはありませんでした。

しかし今回、千春は勤務先の上司・黒川との関係によって妊娠しています。
この出来事によって、千春側に不妊の原因がなかった可能性が浮かび上がりました。

そうなると、自然ともう一つの疑問が生まれます。
司と千春の間に子どもができなかった原因は、
本当に千春だけの問題だったのだろうか、という点です。

もし司側に、子どもができにくい事情があったとしたら――。
司とえみるの間で「妊娠した」とされている事実は、
少し違った見え方をしてきます。

ドラマの描写を見る限りでは、
えみると司は避妊をせずに関係を持っていたため、
その結果として妊娠したと受け取るのが自然です。

ただ一方で、妊娠の経緯や時期については詳しく語られておらず、
本当に司との関係だけだったのかどうかは明確に示されていません。

千春との間では長く妊娠に至らなかった司が、
えみるとの関係ではすぐに子どもを授かったという構図には、
どこか拭えない違和感が残ります。

もし、えみるが司以外にも関係を持っていた相手がいたとしたら――。
その子どもが本当に司の子だったのかどうかは、
物語の中ではまだ確定していないとも考えられます。

えみるの過去の回想では、
不安定な精神状態の中で、さまざまな男性と関係を築いていた様子が描かれていました。

もちろん、これはえみるが嘘をついていたと断定するものではありません。
あくまで、物語が意図的に残している“空白”から生まれた疑問です。

ただ、千春が「司の子ではない命」を宿し、
えみるが「司の子であると信じていた命」を失ったという対比は、
あまりにも象徴的に配置されているように感じられました。

血のつながりとは何なのか。
愛情があれば、事実は重要ではないのか。

この物語は、誰の子だったのかという答え以上に、
人が“そう信じた現実”と共に生きていく危うさを描いているのかもしれません。

えみるの妊娠に残されたこの違和感が、
今後、物語の核心へとつながっていくのか。
引き続き注目していきたいところです。

第2話のあらすじ・感想はこちら

第2話では、千春・えみる・司の関係が大きく歪み始め、
それぞれの「嘘」と「本音」が少しずつ明らかになっていきます。

不倫関係がもたらす罪悪感と執着、
そして取り返しのつかない選択へと向かっていく予兆が描かれ、
第3話の悲劇へとつながる重要な回となりました。

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『略奪奪婚』第2話ネタバレ感想|壊れ始めた三人の関係と隠された本音

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