※本記事は『ラムネモンキー』第1話のネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください。
『ラムネモンキー』第1話では、1988年の青春と51歳になった現在が交錯しながら、
失踪した顧問教師・マチルダの謎が動き出しました。
UFOに乗って“宇宙へ帰った”という衝撃的な幕開けから始まる本作ですが、
物語は一転、冴えない50代男性3人の現実へと切り替わります。
ユーモアを交えつつも、人骨発見というミステリー要素が加わり、
ノスタルジーと不穏さが同時に漂う第1話となりました。
本記事では、第1話のネタバレあらすじを整理したうえで、
UFOは逃避だったのかという視点や、掘り起こされたボールペンが示す“現実”の意味、
そして50代男性のノスタルジーというテーマについて考察していきます。
『ラムネモンキー』第1話ネタバレあらすじ
37年ぶりの再会
1988年、中学時代に映画研究部でカンフー映画制作に夢中だった吉井雄太(ユン)、藤巻肇(チェン)、菊原紀介(キンポー)の3人。
しかし現在は51歳。それぞれが「こんなはずじゃなかった」と人生に行き詰まりを感じていた。
そんな中、「丹辺市の建設現場から人骨発見」というニュースが流れる。
少年時代を過ごした町の名前にざわついた紀介は2人に連絡し、3人は37年ぶりに再会する。
思い出の町と曖昧な記憶
懐かしのレンタルビデオ店「ビデオジュピター」は、すでに「ガンダーラ珈琲」というカフェに変わっていた。
店内で昔話に花を咲かせる3人だったが、映画研究部の顧問・宮下未散(マチルダ)の記憶が、なぜか3人とも曖昧であることに気づく。
さらに、カフェで働く西野白馬が人骨発見の第一発見者だと判明。
興味を持った3人は、白馬に案内され工事現場へ向かう。
掘り出されたマチルダのボールペン
立ち入り禁止のはずの現場に侵入した3人は、骨が見つかった周辺を掘り返す。
そこで発見されたのは、マチルダが愛用していた特徴的なボールペンだった。
この発見により、「本当にマチルダは失踪したのか?」「あの骨は誰のものなのか?」という疑念が強まっていく。
ラスト|俺たちは何かを忘れている?
コメディ調で進んできた物語は、終盤一気に不穏な空気へと変わる。
「俺たち、何か大事なことを忘れてないか?」
失踪した顧問教師と人骨発見。
曖昧な記憶を手がかりに、3人の“青春回収”の物語が動き出す。
『ラムネモンキー』第1話 感想
UFOという“逃避”から始まる物語
冒頭、マチルダは「私は仮の姿なの。私の世界に帰るわ」と告げ、
ユン、チェン、キンポーの記憶を消します。
そしてUFOが現れ、光とともに吸い込まれていく――。
この瞬間、「これはSFドラマなのか?」と驚かされました。
しかし次の場面では一転、冴えない50代の現実が描かれます。
ユンは贈賄で逮捕され、チェンは監督を降ろされ、
キンポーは認知症の母の介護に追われている。
あまりに厳しい現実の提示によって、
冒頭のUFOはより一層“異物”のように感じられました。
現在と1988年が交錯する違和感
物語は現在と1988年を行き来しながら進みます。
中学生だった3人の前に現れたのは、
宇宙に帰ったはずのマチルダでした。
「俺たちはUFOを見たのか?」
この問いは、単なるSF的な謎ではなく、
記憶そのものの不確かさを示しているように感じます。
笑いの裏にある記憶の歪み
喫茶店で白馬に中国拳法のポーズを披露する3人。
ユン、チェン、キンポーというニックネームの由来がここでわかりますが、
大学生の白馬にはなんのことやら、チンプンカンプンです。
このシーンはコミカルで愛らしい感じがしました。
ところが、楽しい思い出話の中で、
マチルダの記憶だけが妙に曖昧になっている。
ここに、この物語の核心があるのではないでしょうか。
UFOは“少年時代の逃避”だったのではないか
もしマチルダが事件に巻き込まれていたとしたら、
少年だった彼らにとって、それはあまりに残酷な現実です。
だからこそ、「宇宙に帰った」という物語を
無意識に作り上げた可能性があります。
UFOは、受け止めきれない現実から目をそらすための“逃避”。
大切な人の失踪を、ロマンやSFに置き換えることで
心を守ろうとしたのではないでしょうか。
51歳のノスタルジーと美化された過去
今の3人は、理想とは違う人生を歩んでいます。
だからこそ、1988年の青春はより輝いて見えます。
「あの頃は特別だった」
「自分たちは何かになれるはずだった」
そう思えば思うほど、
過去は都合よく編集されていくものです。
UFOは、少年時代の夢の象徴であり、
同時に51歳になった今も残る“救い”なのかもしれません。
ボールペンが突きつける“現実”
しかし、掘り起こされたのは
マチルダが使っていたマジンガーZのボールペンでした。
それは幻想ではなく、具体的な“物証”です。
UFOという曖昧でロマンチックなイメージとは対照的に、
ボールペンは冷たく、重い現実を突きつけます。
逃避としてのUFO。
現実としてのボールペン。
第1話は、この対比によって一気に物語の温度を変えました。
笑っていたはずなのに、最後には背筋が少し寒くなる。
青春は美しい思い出のままでいられるのか。
それとも、掘り返せば痛みが出てくるのか。
『ラムネモンキー』は、
ノスタルジーに甘えるだけでは終わらない物語になりそうです。
まとめ
このドラマは、50代男性のノスタルジーを感じさせながら、
ミステリーの要素を巧みに織り込んだ作品です。
同年代の視聴者には、1988年という時代の空気や価値観が懐かしく映り、
若い世代には「そんな時代があったのか」と
世代間ギャップそのものを楽しめる構造になっています。
ユーモアを随所に散りばめつつ、
マチルダの失踪という核心にじわじわと迫っていく展開。
笑いと郷愁、そして不穏な謎が同時に存在しているところが、
この物語の最大の魅力だと感じました。
青春の思い出は美しいままなのか、
それとも掘り起こせば真実が顔を出すのか。
今後の展開がますます楽しみになる第1話でした。
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番組情報
番組名:『ラムネモンキー』
放送局: フジテレビ
放送日時: 毎週水曜 よる10時
脚本: 古沢良太
出演: 反町隆史/大森南朋/津田健次郎/木竜麻生/福本莉子 ほか
公式ホームページ:

