「ばけばけ」第15週「マツノケ、ヤリカタ。」1月12日(月)ネタバレ・あらすじと感想

ドラマ感想


※この記事は、NHK朝ドラ「ばけばけ」第15週「マツノケ、ヤリカタ。」(1月12日〈月〉放送回)のネタバレを含みます。

本記事では、NHK朝ドラ「ばけばけ」第15週のあらすじと感想をまとめています。作品の詳細については、番組公式ホームページをご覧ください。
今回は、晴れて夫婦となったトキとヘブンが、司之介・フミと共に松江城近くの武家屋敷へ引っ越し、「松野家」としての新生活をスタートさせます。
勘右衛門との別れや、「ヘブン先生」という呼び方を巡るやり取りなど、家族になる過程が丁寧に描かれた回でした。

「ばけばけ」第15週「マツノケ、ヤリカタ。」

1月12日(月)あらすじと感想

晴れて夫婦となったトキとヘブンは、司之介とフミと共に四人で暮らす新生活を始めます。長年暮らしてきた天国町の長屋を後にし、松江城近くの武家屋敷へと引っ越す日を迎えたトキは、寂しさと同時に「ようやく川の向こうへ戻れる」という解放感を噛みしめていました。旅立ちの際、二人を見送ったのは勘右衛門とその家族です。

勘右衛門の「ペリー」と笑いに包まれた別れ

別れ際、勘右衛門はヘブンを相変わらず「ペリー」と呼び、「おう、ペリー。わしの荷物も出しておいてくれたか」と声をかけます。ヘブンが「ラストサムライ、一緒に暮らさない、残念」と返すと、「ペリーお嬢に何かあったら、すぐにたったきりに行く」と豪快に笑います。さらに「もちろん私も切腹覚悟です」と応じるヘブンに、「その意気じゃ」と返すやり取りは、別れの寂しさの中に、この作品らしい温かなユーモアを残していました。

武家屋敷で始まる松野家四人の新生活|わざとからかう家族と、拗ねるヘブン

新居となる武家屋敷に到着した一同は、その広さに大はしゃぎします。司之介は広い部屋や風呂、厠があることに感動し、畳の上で大の字になって喜びます。そこでフミが「これも錦織さんのおかげですね」と礼を述べ、トキや司之介も続いて錦織に感謝の言葉を重ねます。

しかしそれは、住まいを整えたのがヘブンであると分かったうえで、あえて錦織に礼を言い、少し拗ねたような様子を見せるヘブンをからかうための振る舞いでした。司之介は「わかっちょる、わかっちょる。わざとじゃ」と笑い、家族の距離の近さが伝わってきます。

その後、ヘブンはトキを庭へ案内し、苔や石、岩を指し示しながら「夢がかなった」と語ります。手を取り合って庭を歩く二人の姿は、新生活への希望に満ちた穏やかな時間でした。

引っ越しの片付けが終わり、皆で錦織が持参した菓子「わかくさ」を囲みます。そこでトキは、異国育ちのヘブンと日本で育った家族が、生活習慣や風習の違いを乗り越えてうまく暮らしていけるのかという不安を口にします。ヘブンは「日本のやり方、松野家のやり方でやっていきたい」と真剣に応え、その姿勢に家族は安心します。

日本のしきたりと「先生」から「家族」へ――呼び方が変わる瞬間

続いて、日本のしきたりの話題となり、当主であるヘブンが上座に座るべきだというフミの指摘から、家族内の立場について話が及びます。その流れでヘブンは、「もう家族なのに“ヘブン先生”と呼ばれるのはおかしい」と打ち明けます。司之介は遠慮なく「ヘブン」と呼び捨てにし、フミは「これからはヘブンさんと呼びます」と改めます。

するとトキは、少し戸惑いながらも「私だけは……ヘブン先生と呼んでもいいですか」と申し出ます。夫であるヘブンを名前で呼ぶことが恥ずかしく、「そげな親しげなことを」と思わず俯いてしまうトキ。その様子を見て司之介は「世界で一番親しい二人じゃろ」とからかい、フミも「照れちゃって」と笑います。家族の笑いに包まれながら、それぞれの距離感が自然な形で定まっていくのでした。

感想

第15週の始まりとなるこの回は、大きな出来事が起こる回ではありません。けれども本話は、「家族になる」とは何か、その次の段階である「一緒に暮らす」という現実を、丁寧に描いた回だったと感じました。

勘右衛門が最後までヘブンを「ペリー」と呼び続ける場面や、家族がわざと錦織に礼を言ってヘブンをからかう場面からは、すでに遠慮のない関係が築かれていることが伝わってきます。そこには、血縁や国籍を超えた温かさがありました。

中でも印象的だったのは、「ヘブン先生」という呼び方を巡るやり取りです。呼び名が変わることは、立場や距離が変わることでもあります。トキが、夫であるヘブンを名前で呼ぶことに照れ、「そげな親しげなことを」と俯く姿は、夫婦になった実感と戸惑いが同時に表れた、非常に人間味のある瞬間でした。

「日本のやり方」「松野家のやり方」とは、決して型にはめることではなく、互いを思いやり、笑い合いながら少しずつ形を作っていくことなのだと、この回は静かに教えてくれます。四人の新生活が、どのような“やり方”を重ねていくのか、今後の展開が楽しみになる幕開けでした。


あわせて読みたい|第14週まとめ

第14週「カゾク、ナル、イイデスカ?」では、トキとヘブンが「家族になる」ことを選ぶまでの過程が描かれました。
結婚をめぐる迷いやすれ違い、そして互いの覚悟が丁寧に積み重ねられた一週間です。
第15週の新生活をより深く味わうためにも、ぜひあわせてご覧ください。

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