『ばけばけ 』第73話あらすじ・ネタバレ|ヘブン帰らず…車夫のうっかり暴露で真実が!1月14日

ドラマ感想

※この記事は、NHK朝ドラ「ばけばけ」第73話、第15週「マツノケ、ヤリカタ。」(1月14日〈水〉放送回)のネタバレを含みます。

本記事では、NHK朝ドラ「ばけばけ」第73話のあらすじと感想をまとめています。作品の詳細については、番組公式ホームページをご覧ください。

新婚生活が本格的に動き出す第73話では、トキとヘブンの間にある“小さな無理”が、少しずつ形を持って浮かび上がってきます。文化や言葉の違い、慣れない来客への対応――善意から重ねた我慢が、思わぬすれ違いを生む展開に。

笑いどころも交えながら描かれる一方で、夫婦として向き合うべき課題が静かに提示された回でした。この記事では、そんな第73話のあらすじを振り返りつつ、印象的な場面と心に残ったポイントを中心に感想をまとめていきます。

【ばけばけ】第73話(第15週「マツノケ、ヤリカタ。」)あらすじ|1月14日(水)放送

江藤知事の訪問と、無理を重ねるヘブン

ヘブンは、江藤の娘・おりょうからの結婚祝いとして贈られた下駄を開けます。江藤は「ぜひ履いてみてほしい」と勧めますが、ヘブンは慣れない正座で足がしびれていました。それでも「今はいたほうがいいんですね」と畳の上で下駄を履き、体勢を崩して転んでしまいます。

トキが心配して声をかけると、ヘブンは「立ちくらみ」と言ってごまかします。医者を呼ぼうとするトキを「ノープロブレム」と慌てて止める姿から、無理をしている様子がうかがえました。

江藤は、松江の発展のために尽力してほしいと述べ、引っ越し祝いとして鯱鉾を贈って帰っていきます。「ヘブン先生は松江、いや日本の宝だ」との言葉に、居合わせた人々も喜びの声を上げるのでした。

増え続ける来客と、積み重なるのヘブン疲労

新聞の影響で松野家への訪問客はさらに増えていきます。慣れない正座や魚の骨取りに苦戦しながら、ヘブンは毎日20人近い来客を相手にする日々を送っていました。

司之介が「聖徳太子でも10人だったのに」と言うと、トキは「いっぺんに聞いたわけじゃないけん」と言うのでした。

ヘブンの努力する姿を見た松野家の家族は、ヘブンの頑張りを認め、一緒に暮らすことへの不安が和らいでいくのでした。

帰ってこないヘブンと、トキの不安

ある日、ヘブンは予定の時間を過ぎても帰ってきません。以前の立ちくらみを思い出したトキと家族は、不安を募らせます。そろそろ引っ越しの挨拶は断ろう、という話も出始めました。

居ても立ってもいられなくなったトキは、ヘブンを探しに外へ飛び出します。探し回った末、歩いて帰ってくるヘブンの姿を見つけ、トキは胸をなで下ろします。

ヘブンの嘘と建前、そして曇る表情

トキの問いかけに、ヘブンは「錦織さんと教育の話をしていました。アツイ、アツイ話でしたが、楽しかったです」と説明します。立ちくらみで倒れていたのではないかという心配には、「達者です」と答え、トキを安心させました。

「ゆうげにしましょう。ようけ作りますけん」と言われたヘブンは、一瞬表情を曇らせますが、「楽しみです」と言って歩き出します。

翌朝、錦織が迎えに来ると、司之介から昨日の議論について聞かれます。錦織は「松江のこれからとこれからの松江の話です」と曖昧に答え、微妙な表情を浮かべました。

ヘブンは「今日もアツイ、アツイ話があるから、ゆうげはいりません。先に食べてください」と告げ、早く帰るためだと言って人力車に乗ります。

人力車の上で、錦織は「嘘は嫌いだと言っていましたよね」と切り出します。ヘブンが無言になると、錦織は「嘘ではなく、建前ですかね」とフォローするのでした。

野上の告白と、暴かれる真実

トキが江藤から贈られた鯱鉾を拭いていると、フミは「私らも何かお返しをせんとね」と話します。トキはヘブンへの贈り物を考え、怪談集を手に取ります。

そのとき、人力車の車夫・野上を見かけます。呼び止められた野上は明らかに動揺し、「ヘブン先生は今日は夜まで錦織さんと一緒ですよね」と尋ねられると、思わず本音を漏らします。

「わしは不器用ですけん。黙ることしかできません。学校は建前で、本当は…」と、ヘブンが本当は別の場所に行っていることを暴露してしまいます。

「やまはしやくほですね。ありがとうございます」とトキが確認すると、「あっ」と言葉を詰まらせる野上。その瞬間で物語は幕を閉じます。

感想|嘘と建前のすき間にある、ばけばけらしいユーモア

前回、新聞記者の梶谷が語っていた「日本人と一緒に暮らすことの大変さ」という言葉が、今回になって現実味を帯びて迫ってきました。文化も言葉も違う環境での生活に加え、慣れない引っ越し祝いの来客対応が続けば、ヘブンの疲れが限界に近づくのは無理もありません。息抜きをしたくなる気持ちは、誰にでも理解できるものだと思います。

ただ問題なのは、その疲れを正直に口に出せず、嘘をついてまで無理を重ねてしまっている点です。ヘブンの嘘は自分を守るためであり、同時にトキを心配させたくないという優しさの表れでもあります。しかし、その優しさが結果的に自分自身を追い詰めているように見え、胸が痛みました。

一方でトキも、ヘブンが背負っている負担の大きさに、まだ十分気づけていないように感じます。悪意がないからこそ生まれるすれ違いが、少しずつ二人の間に溝を作っているようでした。このまま本音を隠し、「建前」だけで日々をやり過ごしていけば、いずれ限界が来てしまうでしょう。

そんな重い空気の中で印象的だったのが、人力車の車夫・野上の場面です。「不器用ですけん。黙ることしかできません」と言いながら、肝心なことをすべて暴露してしまい、後から「あっ」と気づく姿は、思わず笑ってしまうユーモアのシーンでした。深刻な展開の中に差し込まれるこの可笑しさこそ、「ばけばけ」らしさだと感じます。

野上の“うっかり暴露”は笑える一方で、物語を大きく動かすきっかけにもなっています。笑いと不穏さが同時に残るラストは、次回への不安と期待を強く印象づけるものでした。

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